―共に生きる・平和を求めて-
無料一般公開中
≪概要≫
戦争や紛争、人権侵害その他で、祖国での迫害から逃れて来日する難民が増加しています。
アルぺなんみんセンターは、精神的にも、経済的にも、法的にも不安定な状態に置かれている難民の支援をしています。
主人公の難民男性は、20年前にスリランカからやってきました。
日本は平和で民主主義の素晴らしい国。本当にそうでしょうか。
彼のライフプランを聞いた後でもそう思えるでしょうか。人権とは誰のものなのか?
劇作家嶽本あゆ美がアルぺなんみんセンターでインタビューした実話に基づく リーディング・ミュージカル
作・演出 嶽本あゆ美 / 作曲・編曲 寺田英一
2022・8・15 オメガ東京
美術 荒川真央香 / 照明 今西理恵 / 音響 齋藤美佐男
出演
平良太宣
(オフィスエルアール)
内野友満
駒塚由衣(声のみ)
(CESエンタテインメント)
≪御支援のお願い≫
アルぺなんみんセンター https://arrupe-refugee.jp
郵便振替口座からのご寄付
【口座番号】 00250-6-107205 【加入者名】NPO法人アルペなんみんセンター
【「がんばれミャンマー!応援情報サイト」】 日本で行われるミャンマー支援のイベントや署名等について、日々アップデートしています。 →こちらから
【クレジットカードでのご寄付】 •Syncable「がんばれミャンマー!医療支援チーム」ページより →こちらから
≪作者より≫
「代弁者としての演劇」 作・演出 嶽本あゆ美
2021年の春、インターネットTvの取材で、鎌倉のアルペなんみんセンターを訪ねました。その時、スリランカ人のリビィさん(仮名)に出会いお話を伺いました。その誠実な人柄と苦難の半生に驚き、申し訳なさと憤り、恥ずかしさが同時にこみ上げてきました。彼が苦しむ理由とは、スリランカ国内の反乱や政治的混乱でした。しかし、それは日本ではほとんど報道されない事実でもありました。
難民認定に纏わる不条理な日本の状況は、様々なドキュメンタリー映画や書籍などで知られてはいます。しかし、それに自分が加担しているという意識を持つ日本人は限られます。そういう一人が私でした。
シングルマザーの困窮や、女性保護に共感するどころかバッシングに走る人が日本には少なくありません。それへ無関心でいることもまた加害ではないでしょうか。
アルペで出会ったリビィさんは、インターネットTvのインタビューの中で、自分が襲われた時のテロ現場の写真や、当時の政治家からの手紙などを示しながら、難民としての根拠を話してくれました。前途洋々の青年が、内戦によってライフ・プランを壊されて逃亡し、その先の日本でも、難民認定されず喪失は続いています。
「日本での二十年、私のライフは、なくなってしまった」
夢破れた彼の二十年は長い長い時間です。そして未だに、スリランカで暮す御親族には危険が及ぶ可能性があります。日本に沢山いる難民認定されない人は、それぞれにライフ・プランを持っていたはずです。
ミャンマーのクーデターから二年、ミャンマーの人達には国軍によって激しい攻撃が加えられています。平和的なデモで非暴力の闘いを続けていた人達は、武器をとって国軍と闘っています。現地で国際医療援助の仕事をされていたメイさんからは、ミャンマーの国民防衛隊PDF(Peoples defense force)で医療を担う若い女性のこと、抵抗運動の生々しい証言など、現地でなければ分からないことをご教示頂きました。少し前まで、普通の女子大生だったある女性は、今や山岳部で、衛生兵をしているのです。その様子や切実な声を、是非聴いてください。
沢山の言葉を預かることは責任があると感じています。少しでも共感の輪が広がるように、そして、アジアの各地での抵抗運動を戦っている人々に思いをはせて、「My Life Plan」の映像をお届けします。共生と平和が一日も早く訪れますように。